7月5日の豪雨で氾濫した川の、現在です。
わかりにくいかもしれませんが、ガードレールがボロボロ…。
左上に少しだけ見えているお宅は、2階近くまで水が上がったそうです。
普段は写真の通りの小川ですが、氾濫、あふれてしまった結果、川岸にあった草や花や木が根こそぎなくなっています。
自然はすごいですね。
わたしたちの住む町では、この川の他にも土砂崩れが数か所ありました。
亡くなった方もいます。
ボランティアには数回参加しましたが、それも昨日(8月19日)で終了しました。
7月5日から休校になっていた小学校も、今日から再開です。
なんとなく、日常が戻りつつあります。
参考記事:ボランティア 18/7/11
復興ボランティア・土砂との格闘に参加した感想
復興ボランティアには基本的に、毎週火曜に参加しました。用事があったり受付ボランティアがお盆休みで休みもありましたが。
主な仕事は土砂の撤去です。
土砂は至る所にありました。
冒頭の写真の周りでもたくさんの土砂と格闘しました。
当然ですが力仕事です。
筋肉痛にもなりましたが、不思議と「また行こう」という気分になります。
そのあたりは、やはり人でしょうか。
いっしょにボランティアをした人、出会う町の人が、皆一様にさわやかです。
人間のいい面が見えるのは、やはり気持ちがいいものですね。
ボランティアにハマる人がいる、というのも、何となく納得できました。
復興ボランティアと猛暑対策
とにかく土砂は重いのです。それをスコップですくって土嚢袋に入れて運ぶ…まさに被災地は、私にとって格闘の場でした。
そして格闘した相手は土砂だけではありません。
猛暑も、です。
熱中症対策で、ボランティアリーダーの合図で休憩をたっぷりとってました。
10分働く
↓
10分休憩
↓
10分働く
↓
10分休憩
てな具合です。
動き始めてすぐ、10分経って休憩を言い渡されると物足りない感じもするのですが、2時間とか動いていると、10分動いて10分休憩がありがたい!!!( ;∀;)
その他、暑さ対策もいろいろしました。
首には大きめのアイスノンをくるんだタオルを巻きました。
ペットボトルに凍らせた麦茶を、保冷バックに入れてもって行き、休憩中にわきの下(太い動脈が通ってる場所)に当てると体のほてりが取れました。
水分は冷たいスポーツドリンクと麦茶を、それぞれ水筒で持参。
スポーツドリンクは砂糖が多いですから、それだけだと飲んだ後口が嫌なんです。
で、麦茶も必須。
いっしょにボランティアした人の中には、冷風が出るベストを着てる人もいました…。
汗かいていらっしゃらなかったので、涼しいんでしょうね~。
帽子、長袖、長ズボンはもちろん必須。
太陽が肌に当たらないよう気を付けましたよ。
知ってる人からすると「当たり前」のことですが、クーラーの中で仕事をすることが多い我々には「稀」なこと。
いろいろ勉強になりました。
ボランティアは貴重な経験・でも、疑問符が浮かぶ場面も
2回目のボランティアに行った時のこと。わたしたちの持ち場は、畑でした。
150坪くらいの、個人の畑。
おじいさんが一人で土砂をかき分けている、そのお手伝いでした。
ボランティアは、とにかく言われたことをします。
自分の主張をするのは迷惑だと聞いていたので、いわれるがままに畑の土砂除去作業を始めたのですが…。
畑に行くまでの道で、10件程度の被災した家の前を通りました。
住人の方々は、ぐちゃぐちゃになった家の中の整理を疲れた表情で頑張っていらっしゃいました。
それでも、わたしたちが家の前を通ると作業の手を止め、「ありがとうございます!」と挨拶をしてくださる。
できたら、畑でなく家のお片付けを優先してお手伝いしたかった (/ω\)
畑で作業する人の中からもその声は上がったのですが、「先に畑」と、その日の私たちのリーダーさんに言われました。
なにか、優先順位があるんでしょうね。
被害にあった知り合い
知り合いなどで、数人被害にあった人がいます。床下浸水や床上浸水。壁が土砂ではがれる被害も。
特に親しい人の被害を取り上げます。
家が流れた
はじめに。幸いなことに、その人はすでに引っ越しをしていました。今回の土砂災害では、山の上からの土石流の道筋にあった、十数件の家が流されました。
その中の1件が、もと知り合いのお宅だったのです。
もしそこに住んでいれば、間違いなく命を落としていたでしょう。
わたしたちがボランティアでその現場に入ったのは、災害から2週間たったころ。
たしかにそこにあったはずの、道路わきのその人のおうちは跡形もありませんでした。
その人の家があったのが、右側の白い車が止まっているあたりです。
ちなみにこの道はバス通り。
車でも通るよく知った道です。
変わり果てた姿に、こんなことになろうとは…と、唖然としました。
土砂は黄色い矢印の向きに流れました。
で、道路の向かい側に、土やら木やら家やらが押し流されたのです。
上の写真の、左側の黄色い「徐行」看板の向こう側の写真がコレです。
自然って、すごいですね。
よく、人間が自然を破壊するといいます。
何やら昨今の異常気象やらなんやらは、自然の逆襲とも取れそうな…考えすぎですね。
車が埋まった
いっしょにPTAをやっている仲良しさん。上記の被害にあったお宅の5軒くらい隣のマンションに住んでいます。
が、無傷!
正に紙一重!!
数メートルで風景が対照的。恐ろしいくらいです。
正に「助かった」彼女のマンションですが、なんと、マンションとは別の駐車場に置いていた、2台目の車が土砂で埋もれてしまったとか!
「ショックだけど、亡くなった人もいるし、車程度でよかった」と言っていました。
そして「車両保険かけといてよかった!」とも。
いやあ、保険ってステキ。
そして、さらにすごいことに、
彼女の車が土砂から出てきたのは豪雨から1か月後…
1か月間、土に埋もれたままだったようです…。
道路の再建が優先されてなかなか手がつかなかったようですね。
子供の学校再開に当たって **教員と教育委員会とPTA**
被災後、日常が完全に戻るまでには数年かかるそうです。しかし完全に戻るのを待って、学校を休校にしておくわけにはいきません。
幸い学校への被害はなく、問題は通学路です。
子供の安全な通学路が確保できるまでは、教育委員会からの学校再開許可は下りないのです。
被災後、3回くらい教育委員会が視察に訪れました。
視察には地域の状態を知る学校教員、PTA、育成会などが同行しました。
7月と8月初旬の判断は「再開できず」。
復興が進み、8月中旬の視察でようやく、変更した通学路での再会許可が下りました。
ちなみにウチの子たちも通学路が変更され、それにより仲良しの友達と同じ道を変えれるようになったと喜んでました ( *´艸`)
子供の安全はこうやってたくさんの大人たちの関わりで守られているのだなぁ、と感じた一連の流れでした。
色々ありましたが、我が地域の被災はひと段落です。
もちろん家を無くした方などいらっしゃるので、「終わった」とは言えません。
あくまでひと段落。
これを教訓に、ますます自然に順応した生活、順応した畑作業をせねば、と感じる今日この頃です。
この頃ですが…日照りが続くときの自然への順応の仕方が、今の最大の難問かもしれない、とも思うこの頃です (*´Д`)

コメントが難しいほどの大災害でしたね。我が町も道路、河川、農業用施設は大きな被害が出ましたが、幸いに人的被害はありませんでした。
返信削除こういう気候が、毎年にならないことを祈ります。
人的被害、なくて良かったです!
削除これまでテレビで見る被災地は、正直どこか他人事でした。今は、実感込めて見ています。
勝手なものです。
そういう点でも今回の豪雨災害では、いい勉強をさせてもらった(もらっている)と感じております。
本当に、ごく稀な気候であってほしいです。